「オープンアクセスウィーク」をご存じでしょうか。これは年に1度行われる、学術情報オープンアクセスのキャンペーン週間です。 このオープンアクセスウィークに合わせ、UTokyo Repositoryでもオープンアクセスの意義と、UTokyo Repositoryで学術成果をオープンアクセスにする方法について紹介します。
UTokyo Repositoryで論文をオープンアクセスにしたい場合には、こちらをご参照のうえ、デジタルライブラリ担当までお問い合せください。

学術情報をオープンに

オープンアクセスとは

オープンアクセスとは、学術文献をオンライン上で、無償でだれでもアクセスできるようにすることです。大学をはじめ政府や研究助成機関、出版社などがオープンアクセスを推進してきていますが、これにより何がもたらされるのでしょうか。
現在大きな問題となっているのは、学術雑誌の価格高騰に関する対応です。公的な助成を受けた研究の成果が雑誌に掲載されても、その高額な学術雑誌を購読できる機関・個人でないと、その成果を享受することが難しい状況です。そういった研究成果をオープンアクセスにすることにより、広く一般に還元することができるようになります。(※オープンアクセスに関する定義について正確に知りたい方は"オープンアクセスとは何か"(倉田 2010)をご参照ください。)

オープンアクセスにおけるGreenとGold

このオープンアクセスの実現には、Green open accessとGold open accessという2つの実現手段があります。
Green open accessは著作権者が自身の学術論文を機関リポジトリなどにより、インターネット上で無償公開することで実現する手段です。この方式の場合、後述の通りいくつかの付随効果が見込めます。
Gold open accessは出版社がオープン化のための対価の支払いを学術論文の著者などから受けることで、雑誌に掲載された論文そのものをオープンアクセスにする手段です。

UTokyo Repositoryによるオープンアクセス

機関リポジトリによるGreen open accessの実現

東京大学学術機関リポジトリ(UTokyo Repository)は東京大学の機関リポジトリです。機関リポジトリは、機関の成果物(学術論文に限りません)をアーカイブし、インターネットを通じ、広く一般に提供するためのデータベースです。機関リポジトリは、Green open accessによるオープンアクセスの推進を担っています。
では、なぜ機関リポジトリなのでしょうか。オープンアクセスということであれば、研究室のウェブサイトに自身の論文をアップロードするだけでも良さそうに思えます。また、Gold open accessによるオープンアクセスがあれば、それで十分と考えられる方もいるでしょう。
しかし、機関リポジトリであれば、他の手段によるオープンアクセスに比べて、いくつものメリットがあります。

●登録状況

UTokyo Repositoryでは、平成18年の一般公開から年々コンテンツ数を伸ばしてきました。
平成28年9月1日時点では、累計35,766件のコンテンツを公開しています。
その中でも最も多くの割合を占めるのは、学内紀要です。平成28年9月1日時点で76誌 24,534件のコンテンツを有しています。

いままでの取り組み

UTokyo Repositoryは今年平成28年4月1日をもってサービス10周年となりました。このUTokyo Repositoryのいままでの歩みについて、簡単に紹介いたします。
東京大学の機関リポジトリ事業は、日本における機関リポジトリの黎明期からはじまっています。
平成16年度に機関リポジトリ構築のプロジェクトが立ち上がり、平成18年4月1日に、"UT Repository"として、機関リポジトリサービスを開始しました。学内の協力を得ることで、コンテンツの登録数を伸ばしていきます。その後も、システムのアップデートや博士論文のインターネット公開義務化への対応、UTokyo Researchとの連携などを行ってきました。
今後も次期リポジトリシステムへのリプレイスなど、東京大学の学術成果をより広く流通させるために事業を推進してまいります。

ご協力のお願い

●学内研究者の方へ

UTokyo Repositoryは登録していただけるコンテンツを随時募集しています。
東京大学の構成員であれば、ご自身が執筆された学術成果を機関リポジトリに登録できます。
  1. 登録する学術成果の本文PDFファイルをご用意ください。
  2. 登録する学術成果のリポジトリ登録に著作権上の問題がないことの確認が必要です。投稿した学術雑誌の投稿規定や出版社のウェブサイトの著作権の譲渡に関する記載をご確認ください。また共著の場合、共著者の了解が必要です。著作権の確認で不明なことがありましたら、デジタルライブラリ担当にご相談ください。(メールはこちらまで)
  3. 以下のウェブページにアクセスし、「東京大学学術機関リポジトリへの提供論文利用許諾要件」の内容を了承の上、許諾書(汎用版)をダウンロードし記入・押印をしてください。
    http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/document.html
  4. 学術成果の本文PDFファイルと許諾書をデジタルライブラリ担当までお送りください。本文PDFファイルは電子メールで、許諾書は学内便での送付をお願いいたします。(それぞれの宛先はこちら
より詳しくは、UTokyo Repositoryサイト内の[学内研究者の方へ]をご参照ください。

●学内紀要の刊行者の方へ

UTokyo Repositoryで学内紀要を電子出版することができます。 近年、大学においても書庫スペースに余裕が無くなってきていることから、冊子による紀要類の受け入れが厳しくなってきています。しかし、電子出版であれば、印刷コストを抑えて、書庫スペースの事情に影響を受けることなく、広く一般に文献を公開できます。
より詳しくは、UTokyo Repositoryサイト内の[学内紀要の担当者の方へ(東京大学学術機関リポジトリでの公開について) ]をご参照ください。



関連リンク

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