UTokyo Repository 東京大学
 

UTokyo Repository >
131 地震研究所 >
東京大学地震研究所彙報 >

このページ(論文)をリンクする場合は次のURLを使用してください: http://hdl.handle.net/2261/10241

タイトル: 1.Damped Free Oscillation and Amplitudes in Resonance, with Special Reference to Decay of Seiches in Straits
その他のタイトル: 1.自由振動の特績性と共振の振幅との関係 : 海峡に於けるセイシの問題
著者: Seazwa, Katsutada
Kanai, Kiyoshi
著者(別言語): 妹澤, 克惟
金井, 清
発行日: 1936年3月20日
出版者: 東京帝国大学地震研究所
掲載誌情報: 東京帝国大学地震研究所彙報. 第14冊第1号, 1936.3.20, pp.1-9
抄録: 振動體の振動勢力が摩擦其他により,即ち熱に變る機構によつて失はれる場合には,自由振動の減衰が多いもの程,共振に於ける振幅も小さいといふことがいはれる.然るに地球物理學の諸問題で振動振幅の減少するのは多くは振動勢力が波動の形として外部へ流れて行くため,即ち勢力逸散性に基くものである.このやうな場合に,自由振動の減衰と共振の振幅とがやはり同じやうな關係になうかといふに必ずしもそうでないことがわかる.即ちこの場合には,自由振動をなす部分の現象の波動速度が外部のそれよりも速いときにはその部分の強制共振振動に於ける振幅が小さくなる傾向を取り,逆に自由振動をなす部分の現象の波動速度が外部のそれよりも遅いときにはその部分の強制共振振動に於ける振幅が大きくなろ傾向がある,然るに自由振動の減衰性を見ると,考へてゐる部分に於ける速度と外部の速度とが等しいとき(但し斷面が等しいとき),叉は効果的の速度が等しいとき(但し斷面が異なる場合)にその自由振動が速く減衰すろことがわかる.即ち強制振動の振幅の小さいことが必ずしも自由振動の速く減衰する意味とはならないのである.前に陸棚に於けるセイシを考へたのと同じやうにして理論を導き出し,その結果を,津輕,由良,明石,鳴門,下關等の海峡や瀨戸につき,本多博士,寺田博士等の觀測結果と比較してみたのである.週期は單に長波往復の速度を示すだけであるから勿論非常によく一致した.物理的に一層面白い減衰性を比較して見たところが,之も豫想以上によくあつたのである.理論は寧ろ餘り減衰しない極限の場合を示すのに過ぎないのに,比較結果は餘りに合ひ週ぎる位である.これは海峡の深さ,幅等の平均値に對する扱方が實際問題によく適合してゐる爲か,それともセイシの方が割合に理論通りに行はれる爲かも知れぬ.尚,海峡の場合に選擇共振がないかとの危惧は,初め述べた關係により,寧ろ共振の振幅が非常に小さくなる場合に属してゐることがわかるから,全然問題とならないものである.
URI: http://hdl.handle.net/2261/10241
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

この論文のファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
ji0141001.pdf423.4 kBAdobe PDF見る/開く

本リポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - ご意見をお寄せください