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タイトル: 12.Energy Dissipation in Seismic Vibrations of a Six-storied Structure. Coincidence of Resonance and Corresonance.
その他のタイトル: 12.6階建築に於ける震動勢力の逸散性.共振と餘共振とが一致する問題
著者: Seazwa, Katsutada
Kanai, Kiyoshi
著者(別言語): 妹澤, 克惟
金井, 清
発行日: 1936年3月20日
出版者: 東京帝国大学地震研究所
掲載誌情報: 東京帝国大学地震研究所彙報. 第14冊第1号, 1936.3.20, pp.134-145
抄録: これまでの研究によつて5階までの高さの建物の地震による振動勢力の逸散性その他の性質がわかつた.何れの場合にも三菱地所課の御好意によつて實際の建物にあてはめて見ることができたのである.しかし6階以上の場合までやつてなかつたので,ここにあらためてその計算を試み,夏に三菱仲28號館の場合を借用してそれと比較研究をやつてみた.大體の性質はこれまでの場合やつた研究と似たものであるから,この抄録に於て委しく述べるのを省くけれども,特に注意したいことは1階の柱や壁に於ける屈曲モーメントがzero frequencyでは非常に大きいのに拘らず,第1次共振以上ではfrequencyとともに非常に小さくなることである,このことは建物の大地震に於ける被害が1階よりも2階3階に多いといふことと一致してゐる,このやうな建物も風壓等に對してはやはり1階の方が被害の多いことが豫期されるから,震動逸散性を用ひることなく,單に床が剛く建物脚部が鉸脚になつてゐるやうた場合を考へても,この問題の説明がむづかこいやうに思はれる.末廣博士が考へられたやうに建物のrocking motionのやうなことを導入してこの事實を説明しやうとする行方もあるけれども,(rocking motionの面白さは別として)地震の上下動の成分までも適當に入れなければならぬ上に,問題それ自體に種々の難點(殊に高層建築では)がある.こかし,rocking motionを入れたからといつて,この問題の性質には殆ど變化がなく,それに相當して再び別個の震動逸散性が増加するのみである.6階建築の問題に於て特に著しい現象は第6次の共振が餘共振(corresonance)と略一致することである.若し完全に一致すうものであるとするとその場合に無限大の屈曲モーメントが得られる譯であるけれども,理論的にそのやうにはならぬ.共振と餘共振とが略一致する事柄は,質量を各床に集め且つ6階といふことから生ずるのであつて,質量を別の方法で分布すると違つた結果になる.叉,この一致することは建物の彈性,質量,階高,土地の性質などに何等關係がないものである.但し注意すべきことは,たとひ,共振と餘共振とが一致すうにしても,frequencyの非常に高い所であるから,物質に關係する粘性抵抗などがよく働き,實際問題としては恐れるに足らぬといふことである.
URI: http://hdl.handle.net/2261/10252
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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