UTokyo Repository 東京大学
 

UTokyo Repository >
131 地震研究所 >
東京大学地震研究所彙報 >

このページ(論文)をリンクする場合は次のURLを使用してください: http://hdl.handle.net/2261/10521

タイトル: Observation of Changes in the Inclination of the Earth's Surface at Mt. Tukuba(Second Report).
その他のタイトル: 筑波山に於ける上地傾斜變化の觀測(其の二)
著者: Hagiwara, Takahiro
著者(別言語): 荻原, 尊禮
発行日: 1941年6月30日
出版者: 東京帝国大学地震研究所
掲載誌情報: 東京帝国大学地震研究所彙報. 第19冊第2号, 1941.6.30, pp.218-227
抄録: 地表に於ける温度變化の直接間接の影響から免れるために,筑波山支所附近の山腹に20米餘の横坑を穿ち,其の最奥部に於て土地傾斜變化の観測を行つてゐる,比較のため横坑の入口に近い部分にも傾斜計を置き観測を行つてゐるが,便宜上,横坑の奥にある観測室をA,入口に近いところの観側室をBと名付けた.前囘の報告(震研彙報第16號)に於ては,昭和10年10月より昭和12年11月に至る約2ケ年間の観測結果に就て述べたが,其の結果は,傾斜日變化はA室に於ては0・01"程度,B室に於ては0・05"程度であリ,不規則な變化や永久變化も亦A室の方がB室のものよりも遥かに小であつた.而も是等の傾斜變化は,量のみならず其の方向に於ても全く,A室とB室とは趣きを異にしてゐた.観測の第一の目的は,實はMacroscopicな地殻の傾斜變化,特に附近に發生する地震活動に件ふ地殻傾斜變化を驗するにあつたのであるが,僅か20米を隔てた場所に於て全く異つた變化を與へると云ふことは,此の種のMacroscopicの變化を知ることが非常に困難な間題であることを示してゐる.然し乍ら,A室に於ける變化は,降雨等による特別の影響を除いては,通常極めて小であり,時折現れる不規則變化も1"の分數程度であリ,永久變化も年に2"程度であるので,若し假に地震發生に伴つて1"程度の特異な傾斜變化が地殻に生じたとするならば,我々はそれを記録の上で認めることが出來る筈であり,而も其の様な場合はA室にもB室にも共通な變化が現れる可きであると思はれる.此の様な見地から,其の後も観測を繼續して來たのである.此慮に報告する分は,昭和12年末より昭和15年末に至る約3ケ年間に於けるA室の傾斜變化である.此の期間の變化を圖に書いて見ると第3圖の様になる.比較のため,毎日の氣温,氣壓,雨量等を記入してあるが,これによると傾斜變化は氣温や氣壓とは關係はないが,降雨には大いに影響される様に思はれる.昭和15年の1月前後には降雨が殆ど無いが此の期間の傾斜變化は極めて單調であることが見られる.然し降雨が傾斜墜化に影響すると云つても,兩者の關係は頗る複雑で,或る時には比較的少い雨量に對し相當の傾斜變化が起されたと見做される時もあり,又反對に相當の雨量に對して殆ど傾斜變化が起つてゐない場合もある.降雨は地下水となり,之が観側室附近の局部的の傾斜變化に與るものと考へられるから,此のために雨量と傾斜變化との間の關係が複雑となるのであらう.
URI: http://hdl.handle.net/2261/10521
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

この論文のファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
ji0192006.pdf439.3 kBAdobe PDF見る/開く

本リポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - ご意見をお寄せください