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タイトル: 35. On Volcanic Activities and Tilting of the Earth's Surface
その他のタイトル: 35. 火山活動と地表傾斜變動
著者: Minakami, Takeshi
著者(別言語): 水上, 武
発行日: 1943年6月20日
出版者: 東京帝国大学地震研究所
掲載誌情報: 東京帝国大学地震研究所彙報. 第20冊第4号, 1943.6.20, pp.431-504
抄録: 昭和9年より昭和17年に至る約9ケ年間に於ける淺間火山の活動と地表傾斜變動との關係に就いて研究した結果である.先づ淺間火山の大小16の爆發に就いてその噴出物の量と噴出速度の調査より,個々の爆發のエネルギーを求めた,この詳細については前に報告した.他方同火山の火口東方4粁の位置に於いて上記の期間を通じて,同じ地震計を以つて爆發に伴ひ發生する爆發地震を觀測した.爆發地震の一つの特徴として表両波が極めて顯著に現はれる事を指摘出來る.この表面波の最大振幅とその爆發のエネルギーの關係を20個の爆發に就いて調べた結果,略直線に近い二次曲線を以つて現はす事が出來た,この關係と,爆發地震の觀測結果を用ひて同期間に發生むた總べての爆發をエネルギーを以つて表した.爆發の發生状態を見ると昭和10年より17年に至る火山活動期に於いて爆發は10囘乃至30同位の群をなして2,3ケ月に亘つて發生し,然る後比較的平穏な數ヶ月が續き再び爆發の群が發生してゐる.この様な爆發群はこの期間に18囘發生した.然るに一方地表傾斜變化の觀測結果る見ると以上の爆發群の發生に關係して著しい傾斜變化が發生する事が明かとなつた.この地表傾斜變化に於いて,季節變化,日變化等の火山活動に無關係な小變化を除くために平穏期に於ける傾斜變化と比較して火山活動に關係する變化を表はすための傾斜變牝特性數を定めた.この特性數を一月,半月及び1/5ケ月に對する價を求めた.今爆發のエネルギーの毎月の和と月平均特性數を時間に就いてその消長發生關係を見ると爆發エネルギーの曲線に於いて前述の如く18の極大値がありそれに對應して特性數曲線が19の極大値を示して居る.而もエネルギーの極大値の1ケ月乃至2ケ月前に持性數の極大値のあるものが18個の中17個である.この分布を偶然の分布としてその確率を調べて見ると僅かに10^<-5>に過ぎない.即ち兩者は偶然の發生分布を示すものでは無く因果關係の存在を示すものに外ならない.そこで,兩者の發生關係を坪井博士の重價平均の函數を使用して更に精しく調べてた.即ち昭和10年1月より12月に至る期間と昭和15年7月より昭和16年12月期間に於いて重價平均函數を定めた.その結果任意の一ケ月中に發生する火山爆發の大體のエネルギーは傾斜特性數の1ケ月前,2ケ月前及び3ケ月前の値を以つて表はし得る事が判つれ.即ち將來の火山活動を推定するに有效なる豫測函數が決定されれのである.この函數を實際に昭和17年1月より7月に至る期間の火山活動に應用して見た結果傾向としては實際に發生した爆發の發生と極めて近似すろ結果を得た.然しながらこの函數を最近8ケ年の活動の發生に適用して見るとこの函數より計算されるものは實際に發生したエネルギーの3倍と1/3と間の値を取ると云ふ結果を得た.今後火山周圍の多數の適當の場所に於ける傾斜變動の結果を使用し且平穣期に於ける觀測を更に加へる事により,更に兩者の關係を精密に表現し得るものと考へられる.
URI: http://hdl.handle.net/2261/10582
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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