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タイトル: 8. A Study on the Propagation of Microseismic Waves. Part II.
その他のタイトル: 8. 土地の脈動の傳播性の研究(第2報)
著者: Ikegami, Ryohei
Kishinouye, Fuyuhiko
著者(別言語): 池上, 良平
岸上, 冬彦
発行日: 1950年10月20日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大學地震研究所彙報. 第28冊第1/2号, 1950.10.20, pp.115-119
抄録: 脈動の傳播性その他の性質に關しての研究は多いが末だ尚多くの疑點を残している.これらの疑點のいくらかでも解決したいと考えて三點觀測網を構成して研究して來た.前報では冬季一般に大きくなる脈動について研究したので今回は夏から秋にかけて平常は脈動の小さい時季に,颱風等の強い低氣壓に原因があると考えられている大振幅の脈動についでその傳播性や傳播方向を調べる目的で,東京天文臺の構内を借用し,ここで三邊夫々285米の所謂Tripartite Stations, A,B,Cを構成して同時觀測を實施した.(第1圖).今回の實驗は前回とは異つた場所でより大きい三角形を作り得た事,及び脈動發生の季節が異つている事等が前回の場合と異つている.今回の觀測では1949年10月26,27,28,29日の4日間にわたつて颱風(Patricia)が臺灣東方海上から本州太平洋岸沖を北上し北海道北東方に去るまでの間に於てその進行につれて發生する脈動について研究し得た.その結果は次の通りである.i)颱風が臺灣東方にあつた26日には本邦三陸沖は寒冷前線の通過のため荒れていた.この日の脈動の傳播方向は一様に,颱風の方向を示さず,むしろ荒れている三陸沖の方向を示した.(第2圖〉今迄に房總半島以北の海の荒れている時東京での脈動が常に大きくなる事はよく知られている事實であるが颱風が發生している場合でも,房總,三陸方面の海が荒れている場合には,脈動の發生は後者により多く影響されるらしいと云う事は注目すべき結果であつて,今後の研究によって一層明らかになると思う.ii)颱風が九州南東方から北上して北海道北東方にぬけた27,28・29日には脈動は夫々その颱風の方向より傳播して來るような結果を得た.iii)第II表に示す如く週期は約3秒から7秒に,速度は約300米/秒から900米/秒に變化し,それら兩者の關係を圖に示すと第3圖の如くなる.この關係はL=νTなる式に於てL(波長)=2.2粁としたときのν(速度)とT(週期)の關係に略一致しているようである.この結果は求めた速度が位相速度であると考える以上理論的な説明がつかぬ問題であつて,今後尚よく調べて見たいと考えている.尚速度は前回では約24粁/秒であつたのに今回の値がこれに比して著しく小である原因は觀測した地點が異なるためか或は他に原因があるのかも今後の問題に残されている.
URI: http://hdl.handle.net/2261/10717
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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