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タイトル: 20. Study on the Elasticity near the Melting Point. : Part I. Nature of Dilatational Wave.
その他のタイトル: 20. 融解点附近の弾性の研究 : 其の一 縦波の性質
著者: 下鶴, 大輔
著者(別言語): Shimozuru, Daisuke
発行日: 1954年10月30日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大學地震研究所彙報. 第32冊第3号, 1954.10.30, pp. 271-279
抄録: 最近の地球内部構造論に関しては,実験事実の貧困さが,その理論的発展を阻害している.特に,物質が融けた時に,その弾性的性質が,どうなるかという問題は,未だ殆んど手をつけられていない.融解点近傍までは,固有振動法に依っていくつかの研究があるが,この方法では,更に融けて液体になった後までの事が実験出来ない.著者は,岩石物性研究の超音波装置を試作し,先づその第一の実験として,岩石の融解点における弾性の研究をとり上げた.此の論文では,その研究の第一段階として,ウツド金と称する低融点合金を試料とした.実験装置の概略は,電気的なパルスをチタン酸バリウムの振動子に加え,それより,弾性縦波として試料中を通し,他端で同しく,チタン酸バリウムで,通過パルスを受けとり増巾して,ブラウン管オツシロスコープにて,その伝播時間を測定し,試料中を通る弾性縦波の速度を算出した.試料部分を恒温槽に入れ,測定温度を次第に変えてその速度の変化をしらべた.測定温度は10℃より90℃までであって,ウツド金の場合,73℃に共晶点(融解点)がある.此の実験の結果,次の事がわかった.即ち温度が上ると縦波の速度は次第に減少し,融解点において,2510m/secから2345m/secへ不連続的に減少し,更に温度が高くなると,速度の減少の割合は,固体のときよりも更に著しくなる.此の様に融解点に於いて,縦波の速度に第一次の不連続が見られる事は非常に興味深い.粘弾性体として取扱わなくてはならないから速度は複素数の形で表現され,複素弾性常数を計算する為めには温度による密度変化が判らなくてはならない.然るにウツド金の場合,密度変化が不明なので,複素弾性常数を計算する事が出来なかった.故に,此の実験で得られた融解点における縦波速度の不連続の機巧を説明する為めには,是非,簡単な化学元素について実験を行う必要がある.或る種のアルカリ金属に就いては実験中であって,その結果は次の機会に述べる事にする.
URI: http://hdl.handle.net/2261/11787
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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