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タイトル: 13. Observation of Surface Waves by Columbia-type Seismograph Installed at Tsukuba Station, Japan (Part 1) : Rayleigh Wave Dispersions across the Oceanic Basin
その他のタイトル: 13.コロンビア型地震計による表面波の観測(第1報) : 海洋底を伝わるレーリー彼の分散
著者: Santo, Tetsuo A
著者(別言語): 三東, 哲夫
発行日: 1960年7月10日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大学地震研究所彙報. 第38冊第2号, 1960.7.10, pp. 219-240
抄録: I.G.Y.期間中の遠地地震観測計画の一つとして,アメリカのコロンビア大学では,振子および検流計の固有周期がそれぞれ15秒および90秒前後の長周期電磁式地震計を世界の10数カ所に設置したが,そのうちの一台が地震研究所の筑波支所に置かれて,1958年初頭から常時観測が開始されて今日におよんでいる.この地震計によつて,非常にたくさんの表面波が記録され,現在までに約80ケの地震の表面波の分散を調べることができた.しかも,それらの表面波の伝播径路は,日本を中心としてほとんどあらゆる領域を占めている(第2図).第1報では,このうち,海洋底を伝わつてきたレーリー波の分散の様子だけについて述べるが,径路が多岐にわたつているだけに,予想以上にいろいろの注目すべき結果が得られ,また今後の研究を必要とする問題点も出て来た.すなわち,1)海溝に沿つてならんだ火山性列島付近を通つてくるレーリー波の分散曲線を多数調べたが,何れも普通の海洋底を通つてくるレーリー波の分散曲線とは明瞭に区別できる一群の曲線群を形成する(第11図).これ等の曲線群を説明するためには,特別な速度分布を地殻に与える必要が起るかも知れない.2)南太平洋の部分については,地震波の径路が西に移るにつれて,分散曲線は次第に陸型に近づいてゆく(第4図b).3)エトロフ島沖の地震群に限つて,分散がひどく乱れる.また,明瞭な分散曲線を示した地震についても,震央が僅かに海溝よりから島よりに移つただけで,その分散の様子がひどく変化する.これ等の地震は,その震源もまたそれらによるレーリー波の伝播径路も,海溝から火山列島への狭い漸移地帯中にはさまれている点が注目される(第10図).4)Pn波やS波やラブ波などは明瞭に記録されたが,レーリー波だけが記録されなかつた地震がソロモソ群島で4ケあつた(第8図).5)観測点からほぼ同じ方向にあつて,しかも震央距雌がかなりちがつた二つの地震によるレーリー波の分散曲線を使つて,周期毎に走時を差引くことにより,残つた区域に関する分散曲線が作れる.この方法で若干の地域の平均的な地殻の厚さの質的な推定をしてみると,a)スマトラ島から台湾,ジャワ島からミソダナオ島に至る範囲の地殻は厚い.b)琉球列島の地殻構造は,アリューシャソ列島から中部日本に至る部分のそれと似ている.c)オーストラリヤ大陸南部の海洋の地殻はきわめてうすい.d)インド洋南部の地殻の厚さは,中部太平洋よりはやや厚く,南部太平洋なみである(第7図b).6)径路が丁度南北両極を送迎する表面波の分散曲線が,南極洋の地震のそれとほとんど一致することを利用して(第13図),北極が海であること,グリーンランドと南極が陸であることを認めた.
URI: http://hdl.handle.net/2261/11982
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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