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タイトル: 17. Pyroclastic Deposits distributed on the East Foot of Volcano Myoko
その他のタイトル: 17.妙高火山東麓に分布する火砕堆積物
著者: Murai, Isamu
著者(別言語): 村井, 勇
発行日: 1960年7月10日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大学地震研究所彙報. 第38冊第2号, 1960.7.10, pp. 307-315
抄録: It seems apparent that the pyroclastic deposits which are distributed on the east foot of Volcano Myoko are not the products of mud-flows caused by disruption of the eastern part of the central dome, as they have been hitherto considered. They may have been the result of the explosive eruptions of the central dome followed by discharge of a large quantity of porous fragmentary materials, descending down the mountain-slope in a state of pyroclastic flow. Further studies on the pyroclastic deposits as well as on the central dome are necessary in order to clarify the origin and mechanism of deposition of the pyroclastics.|妙高火山は新潟県南部に位置する火山で,噴火の記録はない.二重火山で,外輪山は主として復輝石安山岩の熔岩よりなる.南北2.7km,東西2kmの大きさを持つカルデラの中には,普通輝石・紫蘇輝石・角閃石・安山岩の熔岩円頂丘が大きく成長している.外輪山の東壁は火口瀬によつて深く刻まれているが,この火口瀬の内部に火山砕屑物質よりなる堆積物が厚い層をなして分布している.この堆積物は,中央円頂丘の麓では,最後に噴出した角閃石・橄欖石・安山岩の熔岩によつておおわれている.外輪山の東麓では非常に広い範囲にわたつて分布しており,その先端は中央円頂丘より約10kmはなれた関川にまで達している.分布面積は約23km2におよび,層厚は50mまたはそれ以上と見られるから,この火砕堆積物の総休積は約1.2km3と計算される.この堆積物は角礫と細粒物質の混合したもので,一見したところ火山泥流の堆積物のように見受けられる.角礫はほとんどすべて多孔質のガラス質石基を持つた角閃石・紫蘇輝石・安山岩の砕片で,細粒物質は斜長石・角閃石・紫蘇輝石等の鉱物粒およびガラス破片よりなり,粘土鉱物はほとんど含まれない.その厚い層全休が均質で,なんら特別な構造を示さないが,角礫を多く含む層が部分的に見られる場合がある.中央円頂丘の付近では上部に厚さ1mほどの火山灰層が挟まれている.また,天然木炭を含んでおり,堆積当時かなり高温であつたと見られる.中央円頂丘の東側には爆裂火口状の地形が見られる.問題の火砕堆積物はこの部分の崩壊によつて発生した泥流の堆積物と従来考えられてきた.しかし崩壊部分の体積は約0.03km3にすぎず,1.0km3以上の体積を持つ堆積物の生因をこれで説明することは困難である.荒牧重雄はこの堆積物を中間型火砕流の例に加えている(1957年).中央円頂丘の構造やこの火砕堆積物との関係を詳しく調査した上でなくては確実な結論は得られないが,おそらく円頂丘の崩壊とともに火砕流が発生したものと見られ,このような噴火が繰返えされた結果火砕堆積物の厚層が東麓一帯に発達したと考えられる.火砕堆積物の層から合計11個の試料を採集して機械分析を行なつたが,粒度分布はいずれもきわめてよく類似している.Mdφは-1.0と0.8の範囲内にありよくそろつている.σφ叫は3.3~4.4で,一般の軽石流堆積物の場合より大きい.モードはφ=O~2の間に常に現われる.またφ=-6~-4の間に副モードが見られる場合が多い.αφは常に負の値をとる.βφは0.4~1.0で,粒度分布の形が平らであることを示している.このような粒度分布の特徴は火砕流堆積物に共通に見られるものであるが,また泥流堆積物の場合とも類似の点をもつている.ただし,泥流堆積物では粒度分布の形の変化が大きく,パラメーターの値がよくそろわないのが普通のようである.
URI: http://hdl.handle.net/2261/11986
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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