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タイトル: On the Tsunamis along the Island of Hawaii
その他のタイトル: ハワイ島における津波について
著者: Hatori, Tokutaro
著者(別言語): 羽鳥, 徳太郎
発行日: 1963年6月30日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大学地震研究所彙報. 第41冊第1号, 1963.6.30, pp. 49-59
抄録: ハワイ諸島は環太平洋の地震帯に囲まれた地理的条件から,これまでしばしば津波に見舞われ,過去140年間に41回にもおよぶ記録がある.この内,特に甚大な被害を与えた津波の浪源は三陸沖,カムチャツカ沖,アリューシャン沖,ペルー沖,およびチリ沖である(Fig.1).大洋に点在する島に伝わる津波は,波の回折,屈折の影響が大きく,これまで幾つかの理論的考察がある.日高・彦坂(1949)は円筒形の島におよぼす長波の回折を計算し,1946年の津波におけるハワイのKauai島の波高分布と理論値とを比較し,本間(1950)は円形の島で,海底傾斜を考慮にいれ計算を行つた(Fig.2).また飯田・太田(1961)は1960年のチリ津波における紀伊半島の波高分布を検討した.ハワイ島においては,1896年および1933年の三陸津波をはじめ,1946年および1957年のアリューシャン津波,1952年のカムチャツカ津波および1960年のチリ津波については,島の周囲に沿つて詳細な津波の波高が測定されている(Table 1).これら実測の波高分布と,本間の理論とを比較検討して,ハワイ島における津波の回折,屈折の影響を考察した.まずEATONら,およびU.S.C.G.S.の資料から各津波の入射角を決定し,次にこの入射波を基準にして,Fig.4~8に示すごとく,島のほぼ中心を原点に10°ごとに,放射状に分割する.入射波に対し,島の反対側の波高H0を基準にとり,沿岸各点の波高比Hθ/H0と入射角θとの関係を求めた(Fig.9).本間の理論値によると,津波の周期T=17分のとき波高は,θ≒60°,110°および180°が大きく,θ=35°および85°が小さく求められているが,これに対応するHiloの検潮記録からの周期(Table 2)と比較したとき,理論値と実測値とは図に示すように,1957年のアリューシャン津波を除き,およそ傾向が一致し,理論値が大きい値を示している.Fig.9でHiloおよびNapoopooの位置を示したように,いずれの津波においても,他地点よりも波高比が大きい.この両地域の異状波高は湾の副振動以外に,津波の回折,屈折による影響で波高が増大すべき位置に存在することは注目に値する.次にFig.9の波高比大なる各津波の入射角θ=50°~60°,110°~120°および180°に着目し,Hiloにて観測した周期並びに伝播速度から津波の波長Lを求め,ハワイ島の半径a=66kmと仮定して,各津波についてHθ/H0とa/Lとの関係を求めた(Fig.10).図に示すように,島の半径に比し,波長の短い津波では波高比は増大する.入射角θ=50°~60°,110°~120°および180°において,最大の波高比はそれそれ1.5,3,および4倍にも達する.その他,入射波の右回り,あるいは左回りによる波高の差異は認められなかつた.
URI: http://hdl.handle.net/2261/12096
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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