UTokyo Repository 東京大学
 

UTokyo Repository >
131 地震研究所 >
東京大学地震研究所彙報 >

このページ(論文)をリンクする場合は次のURLを使用してください: http://hdl.handle.net/2261/12097

タイトル: Directivity of Tsunamis
その他のタイトル: 津波の方向性
著者: Hatori, Tokutaro
著者(別言語): 羽鳥, 徳太郎
発行日: 1963年6月30日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大学地震研究所彙報. 第41冊第1号, 1963.6.30, pp. 61-81
抄録: 津波の方向性に関しては,これまで個々の津波につき,二,三の論文があるが,ここではTable1.に示す11個の津波について,津波は余震域から発生すると仮定し,余震域近傍の津波の高さおよび周期の分布(Fig.3~13)から津波の方向性を考察した.余震々央の分布を包絡する領域,いわゆる余震域の形状はおよそ楕円形であり,その長径と津波の逆伝播図から求めた浪源の一次元の長さとの関係は,三陸津波を除き,およそ比例関係にある.(Fig.1)次に余震域の楕円軸比と津波を伴つた地震のマグニチュードとの関係は,余震々央決定の観測精度にもよるが,b/a=-(0.13~0.28)M+(1.69~2.56)で表わされ,マグニチュードが小さい地震程余震域は円形で,大きくなると余震域は扁平となる.(Fig.2)浪源付近の沿岸で観測される津波の高さは,海底地形あるいは湾形などの影響で,かなり複雑となるが,余震域周辺から伝播する各方向の津波の高さは,余震域の短径方向が長径方向よりも大きく,(Fig.14)マグニチュードの大きい地震程方向性がある.(Fig.15)津波の周期に関しても,津波の高さの場合と同様な取扱い方で,余震域の短径方向の周期が長径方向の周期より短かく,(Fig.16)余震域が扁平になる程,両軸方向の周期の差異が大きくなる.(Fig.17)次に余震域の両軸方向から伝播する津波のエネルギー比はEb/Ea=(Hb/Ha)1TbRb/TaRaであると考え,余震域周辺から観測点までの距離Rを考慮に入れ,Hは波高,Tは周期で,下符付aは余震域の長径方向,bは短径方向を表わす.これらの諸値をTable 3に示す.この余震域の両軸方向のエネルギー比と軸比との関係は,余震域が扁平になるとエネルギーの方向性は大きくなる.(Fig.18)またマグニチュードとの関係はFig.19に示すように,津波を伴つた地震のマグニチュードが大きくなる程,エネルギーの方向性は顕著に存在するように思われる.余震々央が内陸に広く分布する地震では,余震域と浪源との関係は不明であるが,将来観測網が充実すれば,これらの関係並びに浪源の形状も明確になることであろう.本論文では,それまでの第一段階として,上例を除いた余震域から発生する津波につき,桃井(1962),高橋・羽鳥(1962)の理論およびモデル実験を考慮に入れて,津波の方向性を吟味した.
URI: http://hdl.handle.net/2261/12097
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

この論文のファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
ji0411006.pdf820.35 kBAdobe PDF見る/開く

本リポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - ご意見をお寄せください