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タイトル: Study on the Crust-mantle structure in Japan : Part 2, Interpretation of the Results Obtained by Seismic Refraction Studies on Connection with the Study of Gravity and Laboratory Experiments
その他のタイトル: 日本の地殻とマントル上層部の構造 : Part 2. 爆破地震動によつてきめられた構造と重力によつて決められた構造
著者: Kanamori, Hiroo
著者(別言語): 金森, 博雄
発行日: 1963年12月28日
出版者: 東京大学地震研究所
掲載誌情報: 東京大学地震研究所彙報. 第41冊第4号, 1963.12.28, pp. 761-779
抄録: The crustal and upper mantle structures determined by the Research Group for Explosion Seismology (R.G.E.S.) have been interpreted in view of gravity indications and laboratory experiments. The structures determined by the time-distance curves in the refraction studies were based on the assumption that there is no masked layer within the crust. They do not seem to conform well to either the results of the gravity analysis or surface wave studies. If the second layer, which has not been revealed by the refraction studies, is taken into account, the situation becomes much better. This fact leads us to suspect that, 1) there may be a layer of larger compressional wave velocity (6.6~6.7 km/sec) in the lower part of the crust, or there may be a velocity increase towards the base of the crust. 2) The mean crustal density and the vertical velocity distribution may not be very different from those of the standard continental crust. 3) An intermediate layer may exist just below the Moho discontinuity though the physical and geometrical structure of the layer remains uncertain. Adopting the crustal sections described above, the most probable depth of the Mohorovicic discontinuity in every 1° square on land defined in Part 1 of this study has been determined from the reduced Bouguer anomalies.
爆破地震動研究グループ(R.G.E.S.)によつて日本のクラストおよびマントル上層部の構造が推定されているが,これらはいくつかの仮定のもとに得られたいわゆる"seismic structure"である.またこの論文のPart 1で決められたreduced Bouguer anomalyはいわゆる"gravity structure"を与えるものである.これらの二つの構造を結びつけるためには,P波の速さαと,密度ρの関係をいろいろの岩石,鉱物について知る必要がある.ここではBirchらによつて得られた多くの岩石のsampleについての測定結果をもとにして"seismic structure"と"gravity structure"を結びつけることを試みたR.G.E.S.によつて導かれた構造は,クラストの中には速度勾配はないという仮定にもとずくものであるが,実際のクラストの中では,深部ほどP波の速さが大きいと考えるのは弾性力学的には極めて考え易い.このようなクラストを考えると,クラストの厚さは,同一の初動の走時曲線に基ずいてもR.G.E.S.によつて求められたものより約10%ほど厚くなり得る.この論文では,中国地方の構造について,いわゆるmasked layerを考えて,この地域での重力異常と,R.G.E.S.によつて得られた初動の走時曲線をもつとも合理的に説明し得るクラストのモデルを導いた.導かれたモデルはクラストの下部にα=6.6~7.0km/sec,ρ=3.00g/cc程度の層を考え,るものであるが,この層の上の境界面がはつきりした不連続面であるか,あるいは遷移的に変化するものであるかは判らない.しかし,いずれにしても,このようなモデルは大陸において考えられているクラストのモデルとあまり違わないものである.R.G.E.S.によつて得られた結果では,日本のMohoのすぐ下のP波の速さは,7.5~7.9km/secで大陸における平均的な速さに較べてかなり遅い.このようなP波速度の遅い層がmantleのかなり深いところまで続いているものか,あるいはMoho以下の比較的浅いところで,普通の速さをもつ層に変わつているのかについては,はつきりしたことはいえない.Moho以下の構造の変化が重力にあまり大きな影響をもたないことを仮定すると,Part-1で求めたreduced Bouguer anomalyから日本におけるMohoの深さを求めることができる.このようにして得られた各地域のMohoの深さは,R.G.E.S,によつて得られたクラストの厚さよりどこでも約10%程度大きい.これはmaskされた層を考えることによつて説明できることであつて,その意味でかなり正しい深さを与えるものと考えられる.
URI: http://hdl.handle.net/2261/12137
ISSN: 00408972
出現カテゴリ:東京大学地震研究所彙報
東京大学地震研究所彙報

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