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タイトル: たそがれの物語 : セルマ・ラーゲルレーヴ『イェスタ・ベルリングのサガ』における前近代的世界(後編)
その他のタイトル: Erzählen in der Dämmerung : Selma Lagerlöfs "Gösta Berlings saga" als Roman der Prä-Moderne
著者: 中丸, 禎子
著者(別言語): NAKAMARU, Teiko
キーワード: セルマ・ラーゲルレーヴ
『イェスタ・ベルリングのサガ』
スウェーデン
叙事性
サガ
弔い
近代
前近代
発行日: 2005年4月
出版者: 東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
掲載誌情報: 『詩・言語』. 第62号, 2005年7月, pp. 1-21
抄録: 2003年12月に提出した修士論文の後半である。『詩・言語』第61号に掲載された「前編」から続く。第Ⅲ章「滅び行くヴェルムランド」では、なぜ、ヴェルムランドが肯定的に語られるのかを考察する。この作品に書かれているのは、「古き良き」ヴェルムランドの最後の一年である。この背景には、作者の同時代(1870年代)に実際に起こった鉄工場の零落があるが、作品の舞台はヴェルムランドの「黄金時代」と呼ばれた1820年代に設定され、その滅亡が美しいものとして書かれている。滅びたものを美しいものとして「語る」こと、すなわち、滅びに至る生と歴史を価値あるものとして肯定することは、前近代的なやり方で、滅びたものを「弔う」ことである。第Ⅳ章「近代を生きる」では、前近代的なこの作品の語り手が、近代人であることを指摘し、ラーゲルレーヴにとって近代を近代人として生きることと、前近代の物語を「書く」ことがどのように関わるのかを考察する。語り手は、前近代に生を享けつつも、その世界に根を下ろすことも、その世界と共に滅びることもできなかった「異端者」である。彼女にとって、「書く」ことは、その世界に関与する唯一の方法であると同時に、過去を過去として葬り去り、自分の時代を生きることでもある。
URI: http://hdl.handle.net/2261/25399
ISSN: 09120041
出現カテゴリ:1143810 学術雑誌論文
019 文学

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