UTokyo Repository 東京大学
 

UTokyo Repository >
114 人文社会系研究科・文学部 >
38 ドイツ語ドイツ文学 >
1143810 学術雑誌論文 >

このページ(論文)をリンクする場合は次のURLを使用してください: http://hdl.handle.net/2261/25400

タイトル: 「無意味」に貫かれた生 : クリスタ・ヴォルフ『クリスタ・Tの追想』における「物語」の否定と「意味づけ」の拒否
その他のタイトル: Das Leben als Bedeutungslosigkeit : Die Liugnung des Bedeutens und die Verneinung der "Erzählung" in Christa Wolfs Nachdenken über Christa T.
著者: 中丸, 禎子
著者(別言語): NAKAMARU, Teiko
キーワード: クリスタ・ヴォルフ
『クリスタ・Tの追想』
物語
意味
記憶
想起
弔い
発行日: 2006年7月
出版者: 東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
掲載誌情報: 『詩・言語』. 第65号, 2006年7月, pp. 127-146
抄録: 旧東ドイツの作家ヴォルフの第二作『クリスタ・Tの追想』(1961)は、語り手が夭折した友人の生の足跡をたどる過程を書いた作品で、複雑に絡み合った時系列に特色がある。 本論は、ある一点から時系列順に過去を振り返る形式は「物語」であり、その作用は、出来事の「意味づけ」であるとの認識のもと、同作が「物語」の形式を逸脱することで、死んだ友人の人生に対する「意味づけ」を拒否していることを確認する。東ドイツの歯車になることを拒否した友人の生は、社会にとっても、友人自身にとっても「無意味」なものである。しかし、語り手は、「意味」を、不幸や苦しみの感覚を麻痺させる装置として認識しており、友人が「無意味」な生の中で感じた喜怒哀楽を、「無意味」であるがゆえに「本物」であると評価する。語り手は、最終的には、「意味づけ」の拒否に失敗するが、その失敗を含めて、自身の思考の過程を全て提示することで、死者が「過去」になるという「現実」に抗おうとする姿勢を貫いている。
URI: http://hdl.handle.net/2261/25400
ISSN: 09120041
出現カテゴリ:1143810 学術雑誌論文
019 文学

この論文のファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
Si_gengo_65_10.pdf734.05 kBAdobe PDF見る/開く

本リポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - ご意見をお寄せください