UTokyo Repository 東京大学
 

UTokyo Repository >
118 総合文化研究科・教養学部 >
10 言語情報科学専攻 >
言語情報科学 >

このページ(論文)をリンクする場合は次のURLを使用してください: http://hdl.handle.net/2261/52639

タイトル: The Fragility of Life : Kazuo Ishiguro's Worldview in Never Let Me Go
著者: Morikawa, Shinya
キーワード: Kazuo Ishiguro
worldview
bubble
clone
Never Let Me Go
発行日: 2010年3月1日
出版者: 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
掲載誌情報: 言語情報科学. 8, 2010.3.1, pp. 315-331
抄録: 本稿は、カズオ・イシグロのNever Let Me Go (2005)にみられる作者の世界観を論じたものである。その世界観とは、生は泡沫のごとく脆い、という認識である。イシグロは、従来、大人のつく嘘に守られた子供の世界を泡に喩えていた。事実、前作のWhen We Were Orphans (2000)では、少年時代に形成された妄想が成人期に崩壊する様が描かれており、それが作品の中心テーマになっている。一方、Never Let Me Goでは、この子供時代の脆さが、クローンの生全体、ひいては人間の生そのものを表象するものとしてテーマ化されている。本稿の目的は、この生の脆弱さが、最新の長編小説に反映された、作者の世界観の核となる概念であることを説明することにある。具体的には、まず本作の創作経緯をたどり、次にクローンの幼少期の泡の形成と破壊の過程を通観し、さらにその過程を読者に追体験させることが作者の意図であることを指摘し、そうした過程を経たクローンと読者が直面する生と死の制御不能性を示す比喩を確認したうえで、最後に、生の脆弱さという認識こそが作者の世界観の根底をなすものであると述べる。
URI: http://hdl.handle.net/2261/52639
ISSN: 13478931
出現カテゴリ:言語情報科学
言語情報科学

この論文のファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
lis00820.pdf308.71 kBAdobe PDF見る/開く

本リポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - ご意見をお寄せください