1.UT Repositoryへの登録にあたって
UT Repositoryには、先生方が発表・製作された学術雑誌掲載論文や学位論文、画像、動画、音声、コンピュータプログラムなど、さまざまな研究成果を登録・掲載することができます。
とりわけ、学術雑誌に掲載された論文は、その雑誌を購読していない大学等の研究者や一般の方々が自由にアクセスできるというメリットもあり、重点収集資料です。
このシステムを利用することのメリットは、次の4点です。
1.研究成果の視認性(visibility)の向上
ご登録いただいた研究成果は、UT Repository上で公開されるほか、研究成果のメタデータを国立情報学研究所(NII)の「学術機関リポジトリポータル(JAIRO)」やミシガン大学の論文検索システム「OAIster」に登録します。
また、Elsevier社の科学技術専用検索エンジン「Scirus」など、商用の学術情報検索システムにもメタデータを登録する予定です。
さらに、Google Scholarなどの検索エンジンにメタデータを登録することも検討しており、これらさまざまなチャネルから、先生方の研究成果にアクセスできる環境を整えます。

2.引用率の向上
ある調査では、例えば物理学分野では、無料オンライン公開された論文は,そうでない論文に比べてより多くの研究者の目に触れるので、5.6倍多く引用されるという統計結果が報告されています。
3.研究成果の管理・保存の容易さ
ご登録いただいた研究成果は、長期的な保存・アクセスが可能なように、附属図書館および情報基盤センターで管理・保管いたします。 また、ご登録いただいた研究成果のリストをxml形式やタブ区切り形式のファイルで出力し、それをダウンロードできる機能の追加を検討中です。科研費の申請書類等に添付する研究成果リストが容易に出力できるようになります。
4.大学における研究活動の公表(説明責任)
先生方ご自身の研究成果はもちろん、専攻、研究科、ひいては大学全体の研究成果が本システムを通じて積極的に公開・公表できるようになります。例えば、「ある専攻の2005年度に行われた研究活動は?」といった問いに対して、容易にその結果を提供することができるようになります。
2.学術雑誌掲載論文における著作権
学術雑誌に掲載された論文の著作権は、それを発行する学協会、出版社がもつ場合が一般的であると思われます(著作権譲渡に関する契約書などを提出していらっしゃると思います)。
では、この場合、どうすればよいのでしょうか。
現在、Elsevierをはじめ、海外の主要出版社の約90%以上の雑誌が個人、あるいは大学からの公開を認めています。ただし、公開にあたっては、出版社ごとに条件が定められています。例えば、Elsevierの場合は、下記のような条件です。
- 著者が作成した原稿(著者版)を利用すること
- その電子ジャーナルのホームページあるいは公開する論文(DOIを利用)へのリンクを表示すること
- その論文の出典(citation)を明示すること
上記Elsevierのように、電子ジャーナルとして提供されているファイルそのもの(出版社版と呼んでいます)を利用することは認めず、著者が持っている原稿であればOKという出版社が約8割を占めています(参考:http://www.sherpa.ac.uk/romeo.php)。

3.研究成果の登録について
先に述べましたように、学術雑誌に掲載された論文を積極的に公開はできるものの、そのためにはいくつかの事務手続きが必要となります。 このような細かい許諾条件等、出版社に関する権利処理については、すべてこちらで確認いたしますので、まずは先生方が発表された研究成果(雑誌掲載論文の原稿等)を情報基盤センターデジタル・ライブラリ係宛までお送りください。
お送りいただいた原稿について、公開の可否の確認、出版社との調整、メタデータの付与、UT Repositoryへの登録、公開までを附属図書館および情報基盤センターで行います。
なお、研究成果登録までの手続きは、次のとおりです。
1.許諾書の送付
研究成果の登録にあたって、まずは「東京大学学術機関リポジトリへの提供論文利用許諾要件」をご確認の上、利用許諾書(pdf|word)を情報基盤センターデジタル・ライブラリ係までご送付ください。 なお、許諾書の送付は、次項研究成果ファイルの送付と同時でも結構です。
2.研究成果ファイルの送付
ご登録を希望される研究成果ファイルをメールに添付してご送付いただくか、FDやCD-Rなどのメディアに記録し、学内便でご送付ください。 その際、必要に応じて、個々の研究成果のキーワード(複数可)、抄録(本文にない場合)、その他公開にあたって付加したい情報をテキスト文書として併せてお送りください。
3.研究成果ファイルの確認・登録
ご送付いただいた研究成果ファイルについて、出版社、学協会等との権利関係(方針)等を当係で確認いたします。 その後、個々の研究成果についてメタデータを付与し、登録いたします。
4.登録結果の送付・確認
当係で登録した結果を先生にメールにてお知らせいたします。内容をご確認ください。 もし内容に誤り等がございましたら、お手数ですが、ご連絡ください。



