2024-03-28T12:54:29Z
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2022-12-19T03:41:18Z
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Das Leben als Bedeutungslosigkeit : Die Liugnung des Bedeutens und die Verneinung der "Erzählung" in Christa Wolfs Nachdenken über Christa T.
「無意味」に貫かれた生 : クリスタ・ヴォルフ『クリスタ・Tの追想』における「物語」の否定と「意味づけ」の拒否
中丸, 禎子
106235
900
クリスタ・ヴォルフ
『クリスタ・Tの追想』
物語
意味
記憶
想起
弔い
application/pdf
旧東ドイツの作家ヴォルフの第二作『クリスタ・Tの追想』(1961)は、語り手が夭折した友人の生の足跡をたどる過程を書いた作品で、複雑に絡み合った時系列に特色がある。 本論は、ある一点から時系列順に過去を振り返る形式は「物語」であり、その作用は、出来事の「意味づけ」であるとの認識のもと、同作が「物語」の形式を逸脱することで、死んだ友人の人生に対する「意味づけ」を拒否していることを確認する。東ドイツの歯車になることを拒否した友人の生は、社会にとっても、友人自身にとっても「無意味」なものである。しかし、語り手は、「意味」を、不幸や苦しみの感覚を麻痺させる装置として認識しており、友人が「無意味」な生の中で感じた喜怒哀楽を、「無意味」であるがゆえに「本物」であると評価する。語り手は、最終的には、「意味づけ」の拒否に失敗するが、その失敗を含めて、自身の思考の過程を全て提示することで、死者が「過去」になるという「現実」に抗おうとする姿勢を貫いている。
journal article
東京大学大学院ドイツ語ドイツ文学研究会
2006-07
application/pdf
詩・言語
65
127
146
AN00339492
09120041
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