2024-03-29T11:12:28Z
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/oai
oai:repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:00005553
2022-12-19T03:47:08Z
27:123:367
9:233:280
アンモニア酸化能を有する海洋古細菌の分布と系統
伊知地, 稔
11563
468
University of Tokyo (東京大学)
博士(農学)
海洋における硝化は、生態系の基礎生産を制御する重要な反応過程の一つであり、硝化細菌が唯一の担い手であると考えられてきた。しかし、アンモニア酸化を行う古細菌の発見により、環境中における硝化のメカニズムに関する再検討が必要となっている。そうした中で、海洋古細菌によるアンモニア酸化は、栄養塩の再生だけでなく、新たな炭素固定過程として生物地球化学的な重要性が知られている。一方、海洋古細菌の分離株はNitrosopumirus maritimus SCM1株のみであり、生物学的な知見が圧倒的に不足している。本研究では、アンモニア酸化能を有する海洋古細菌の生理生態学的特性と、古細菌ドメインにおける系統学的な位置を明らかにする事を目的とした。特に、駿河湾の中深層に生息するアンモニア酸化古細菌(Ammonia Oxidizing Archaea, AOA)の鉛直分布やニッチについて調べ、そこから特定の古細菌が高度に集積された系を得て、分布を制御する要因としてのアンモニア態窒素と水温の影響について調べた。さらに、これら集積系の解析によって、未培養なAOA系統群の16S rRNA遺伝子配列を決定した。
thesis
2012-03-22
2012-03-22
application/pdf
甲第28070号
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/5553/files/39-077057.pdf
jpn