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2022-12-19T03:53:32Z
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国語教育と英語教育の連携史 : 1960年代・『言語教育学叢書』を中心に
柾木, 貴之
26413
801
国語教育学
相補的関係
英語教育学の樹立
学的独立
英文学
これまでの研究によると、「国語教育と英語教育の連携」に関する初のまとまった研究は、西尾実・石橋幸太郎監修(1967)『言語教育学叢書』第一期・全6巻(文化評論出版)であった。これは当時の国語教育・英語教育の第一人者による共著であり、「相補的関係における国語教育と外国語教育」を理念として打ち出した重要な書である。にも関わらず、同書刊行の背景に関する考察はほとんどなされてこなかった。今回、その背景として第一に、「国際時代」の到来が意識される中、「話しことば」の問題が存在したことがわかった。また第二に、「教科教育学」の問題が関係していることも判明した。特に、英語教育学の樹立に関する論文で同書はくり返し言及されている。そこから、同書は「すでに成立していた国語教育学との『相補的関係』を謳うことで、英語教育の学としての立場を保障しようとした書」と位置づけることができる。それは事実上、英文学・英語学からの「学的独立宣言」であった。
departmental bulletin paper
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
2011-03-01
application/pdf
言語情報科学
9
151
167
AA11831019
13478931
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jpn