2024-03-29T14:38:16Z
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2022-12-19T03:53:47Z
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Is the English of Literary Works Really "Unique"? : Doubts about Its Exclusion from Second Language Learning
Takahashi, Kazuko
26462
801
literary works
L2 learning
reading
usage and use
literariness
本稿では、英語教育における文学作品の役割を理論面から分析することを通して、文学で用いられている英語は、豊かな文脈を持ち、さまざまなジャンルのテクストを融合・呈示できるため、教育に十分活用できることをおもに示す。1章では、最近、英語教育から文学が敬遠される一方で、新聞・広告・雑誌などの題材が好まれる傾向を見直すべきだと指摘する。2章では、文学を英語教育で用いるか否かについて論じた先行研究を概観する。ここでは特に文学で用いられている英語の特殊性に焦点を当てる。3章では、Widdowsonの理論を踏まえて、文学の英語は新たな尺度("usage"と"use")で捉え直す必要があることを説明する。さらに、文学は豊かな文脈を持つため、"usage"と"use"を併せて教える上で有効だと指摘する。4章では、CarterとNashの"literariness"に関する研究を踏まえ、文学と一線を画すと見なされがちな題材にも"literariness"が含まれていることを説明する。さらに、文学は"literariness"の条件を十分に備えている点を、実際に作品を引用しながら確認する。以上の分析を通して、文学で用いられている英語は特殊だから教育に使えないと性急に決めつけることなく、その特性を十分に生かして教育に活用するべきだと結論づける。
departmental bulletin paper
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
2007-03-01
application/pdf
言語情報科学
5
113
126
AA11831019
13478931
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