{"created":"2021-03-01T06:19:26.482965+00:00","id":2824,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"dc72aea4-54cd-42f3-80fc-d71692a62f38"},"_deposit":{"id":"2824","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"2824"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:00002824","sets":["27:297:298","9:233:280"]},"item_7_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2004-04-09","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographic_titles":[{}]}]},"item_7_date_granted_25":{"attribute_name":"学位授与年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_dategranted":"2004-04-09"}]},"item_7_degree_grantor_23":{"attribute_name":"学位授与機関","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreegrantor":[{"subitem_degreegrantor_name":"University of Tokyo 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第3章では,写真投影法を用いた調査により,実際の林内で人間の移動に伴って現れる様々な景観のうち,どのような景観の型が認識されやすいのかを明らかにし,その空間的な構造のパターンを図化して示した。そして,利用者側の来訪目的や同行者など,利用形態に関する要因によって認識される景観型にも違いが見られることを明らかにした。// 第4章では,林内トレイルでの景観体験がどのような時間的分布で生するのかを明らかにするために写真投影法を用いた。その結果,利用者の撮影行動は集中と弛緩を繰りしながら,全体としてはほぼ一定,ないしはペースを減衰しながら行われていることが明らかとなった。これらの結果を受けて,レクリエーション利用者の景観体験の仕組みとして,周囲の環境との相互作用によって,励起と弛緩の変動を繰り返す景観意識レベルと実際の評価を行う段階とからなる概念図を提示した。// 第5章では,標識サンプリング法を用い,第3章で示したいくつかの景観型を対象として,レクリエーション利用者による心象評価を行った。さらに,同一の被験者に対して一定日数のインターバルをおいて質問紙と現地の写真を郵送し,現地での評価と写真による評価との比較を行った。その結果,環境・植生に関する物理指標と心象評価との間には関係性は見いだしにくく,むしろ,景観型の違いや,現地特有のシークエンシャルな要因による効果がより影響していることが示された。また,景観型によって現地での景観評価の特性は異なっていた。// 第6章では,林内トレイルでの景観体験を理解するための,概念的,定量的なモデルを構築した。まず,第3,4章の結果から林内トレイルでの景観体験が形成される過程を概念モデルとして示した。次に林内トレイルでの総合的な評価を表す「満足度」について重回帰による予測モデルを作成し,満足度の形成と,景観体験の寄与について考察した。そして,この2つを組み合わせることで,林内トレイルにおける景観体験の統合的なモデル(図1)を提示した。そして,カタルシス理論などと対比しつつ,概念としての有効性や景観計画への応用について論じた。// 第7章では,前章までの結果をまとめ(表1),シークエンスに関する結果,および,関連する個別のシーンや林分に関する結果については,本研究において見出された現象や効果などを「パターン」として列記し,それぞれのパターンに対応する景観体験上の効果や景観管理などへの応用の方向を示した。また,方法論に関しては,現地で実際の利用者を対象とした場合に指摘できる,研究方法ごとの特性などについて示した。結論として,まず,実際のレクリエーション林の計画では,活動のための場の形成だけでなく,スナップショット的な好ましい景観の形成や,動線上の景観体験の形成をうまく組み合わせることが必要であることを示した。そして,個々の林分に対して活動適性,あるいはスナップショット的評価から適当とされる施業管理をひとつひとつ当てはめていくよりも,レクリエーション空間全体を通した体験の満足感が十分に良好になるように,利用者の行動シークエンスに着目した包括的な配置計画を作成する方が効率的であることを考察した。また,今後の課題についても整理した。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_7_dissertation_number_26":{"attribute_name":"学位授与番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_dissertationnumber":"乙第15981号"}]},"item_7_full_name_3":{"attribute_name":"著者別名","attribute_value_mlt":[{"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"7420","nameIdentifierScheme":"WEKO"}],"names":[{"name":"オク, 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