{"created":"2021-03-01T06:20:58.674315+00:00","id":4313,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"a9ae36a9-7375-436d-9905-a61f3701aa69"},"_deposit":{"id":"4313","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"4313"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:00004313","sets":["27:73:365","9:233:280"]},"item_7_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2009-02-02","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographic_titles":[{}]}]},"item_7_date_granted_25":{"attribute_name":"学位授与年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_dategranted":"2009-02-02"}]},"item_7_degree_grantor_23":{"attribute_name":"学位授与機関","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreegrantor":[{"subitem_degreegrantor_name":"University of Tokyo 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qPN-2が第2染色体RM3865~RM6378間,クロロフィル含量に関するQTL qCHL-4-1およびqCHL-4-2が第4染色体RM241~RM255およびRM255~RM349間,比葉重に関するQTL qSLW-7が第7染色体RM2752~RM234間において,それぞれ詳細な位置特定がされた.第7染色体RM2752~RM234では,比葉重と同時に葉面積に関するQTL qFLA-7が特定され,優性度および偏相関分析の結果に鑑みたところ,比葉重の低下が葉面積の増加を導くことが明らかになった.2.作物生理学的有用表現形質に関するQTLの探索シンク,ソース機能およびそれらの関係性は,禾穀類においてバイオマスおよび収量生産に決定的な影響を及ぼす生理学的要素である.39コシヒカリ/Kasalath交配由来CSSLsおよび戻し交配F2後代を供試し,従来作物生理学的に重要性が指摘されている,出穂期の止葉葉身におけるRuBisCOおよび第3葉鞘におけるNSCに関するQTLについて調査した.第10染色体RM8201~RM5708間において出穂期のRuBisCO含量およびNSC濃度に関するQTLqRCH-10,qNSCLSH-10-1およびqNSCLSH-10-2が同時に検出された.これらQTLの効果は共に相加的で,周辺形質とも重要な相関も認められなかったことから育種への応用可能性が示された.また,新たに多収性インド型品種ハバタキを供与親として,ササニシキを反復親として連続戻し交配により育成されたササニシキ/ハバタキ39CSSLおよび戻し交配F2後代を供試し,全国3箇所での連絡試験を行い,多収に繋がる作物生理学的形質に関するQTLの特定を試みた.第5染色体RM3476~RM7452間において,RuBisCO含量,NSC含量に関するQTL qRCH-5,qNSCCH-5-1およびqNSCCH-5-1を特定した.このQTL上のハバタキの対立遺伝子の効果は共に相加的で,育種上有望であると考えられた.RM1386~RM5642間では,NSC含量に関するQTLが出穂期および出穂14日後の2時期共に認められた.3. 遺伝資源としてCSSLを用いたQTLの応用可能性遺伝資源としてCSSLを用い,今後注目される食味およびバイオマスに関する新奇なQTLについて調査した.コシヒカリ/Kasalath交配由来CSSLは,わが国おいて作付面積30%以上を占める代表的良食味品種で商業上価値のあるコシヒカリの遺伝的背景にKasalathの染色体断片が置換されており,QTLの特定後,有用QTLを保持するエリートコシヒカリNILの育成が容易である.このため,コシヒカリの遺伝的背景に対する,染色体断片置換の影響を様々な角度から評価することは重要である.近年,良食味系統選抜において,自動食味計を利用した,簡便且つ迅速な測定の有効性が報告されている.コシヒカリ/Kasalath39CSSLsにおいて,食味計値に関する13の広範なQTL領域を特定した.そのうち第1,第2,第3,第6,第9,第11および第12染色体上の9箇所はKasalath染色体断片置換の影響により食味計値の低下を招いていたが,第4,第5,第7および第8染色体上の4箇所においてはKasalath染色体断片の移入がコシヒカリの食味を増加させる可能性を示していた.また,近年,生物資源の高度利用に関して様々な検討が行われ,イネにおけるバイオマスの利用についても注目されている.わが国においても,温室効果ガス低減のために輸送用燃料へのバイオマスエネルギーの利用,農業生産現場における未利用バイオマスの利用促進などを目指す動きが盛んである.コシヒカリ/Kasalath39CSSLを供試し,穂重,藁重およびバイオマスに関するQTLを,第2染色体C499~C747間およびC747~C1470間,第8染色体R1943~C390において計3箇所特定し,バイオマス増加に向けた情報を得た.以上より,CSSLを用いたQTL解析において,単純な検定によって新たなQTL特定への端緒となる情報が得られること,その後の戻し交配F2後代において完全な再現性があることが特長として示され,また,形質により,CSSLの検出力の高さから新たなQTLの特定に繋がること,既報との対応性が高いこと, CSSLが研究材料としても育種素材としても利用価値があることが示された.CSSLを用いたQTL解析は,QTL上の対立遺伝子の相加効果を固定し,微細な染色体断片を置換したQTL-NILを得ることによって,今後はこれまで行い得なかった作物生理学および生態学的形質の向上を意図した実用品種育成への途を拓き得ると考えられた.","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_7_dissertation_number_26":{"attribute_name":"学位授与番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_dissertationnumber":"甲24246"}]},"item_7_full_name_3":{"attribute_name":"著者別名","attribute_value_mlt":[{"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"9828","nameIdentifierScheme":"WEKO"}],"names":[{"name":"カンベ, 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