{"created":"2021-03-01T07:10:37.987315+00:00","id":49702,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"5a5ad497-e1b6-4d1e-8464-5e277b9a3092"},"_deposit":{"id":"49702","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"49702"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:00049702","sets":["6:291:292","9:233:280"]},"item_7_alternative_title_1":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"Prediction of deterioration of sewage facilities based on statistical analysis for asset 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標準偏差σ=35年)を算出した。得られた分布を基に全国年間改築延長の将来予測を行い,ピークを2093年,年間4,653km,6,400億円と推計した。これら手順をマクロマネジメント手法として提案した。\n(3) 全国の下水道起因の道路陥没について前章で得られた分布を基に年間陥没数の過去データを良好に再現できる管齢別陥没発生率を推計した。さらに将来陥没数を推計し,ピークを2061年,年間45,222件と算出した。これら手順をマクロマネジメント手法として提案した。また,陥没による損失額が得られる場合に陥没数削減を目的とする早期改築の効率性を検討する手法を提案した。\n(4) 処理場コンクリートの腐食改修履歴データにワイブル分布を適用し,腐食環境分類に応じた耐用年数確率分布(I類:ワイブル係数m=3.2, η=42, 平均μ=38年, 標準偏差σ=13年, II類:ワイブル係数m=1.9, η=68, 平均μ=60年, 標準偏差σ=33年)を算出した。また,硫化水素ないし硫酸によるコンクリート腐食進行の研究調査文献データを整理・解析した結果,下水道現場での腐食深さは平均的に時間の0.88乗で進行すると考えられる。これらの手順をそれぞれマクロマネジメント手法,ミクロマネジメント手法として提案した。\n(5) 全国機電設置事業費の過去データにワイブル分布を適用し,耐用年数確率分布(ワイブル係数m=4.34, η=29.2, 平均μ=26.6年, 標準偏差σ=6.9年)を算出した。ただし別分布もありうるので,上記分布による将来改築事業費推計にあたっては,当該現場の過去及び新規データへの適合性を十分に検討する必要がある。同分布を用いて全国の将来改築事業費を推計し,長期的には年間約6,800億円で推移すると算出した。\n(6) 費用効果分析やLCC,LCA検討に大きな影響を与える割引率について適正値を検討した。併せて管渠工事を例とし,割引率のうち利子率について,その値に応じて経済効率的となる耐用年数と管材コスト比の関係を試算した。また,人口減少と高齢化による財源難に備え,耐用年数増加及び管材コスト比抑制となる管材開発により2030年に管渠工事の年当たり費用を78.8%に低減させることは,利子率4%では難しいが,2%でなら管材企業努力による実現の可能性があると考えられる。\n(7) 事業へのアセットマネジメントの効果的適用方法について検討した。まず,ミクロマネジメント結果のマクロマネジメントへの反映手法としてベイズ推定の利用可能性を指摘した。次に,マクロマネジメント結果のミクロマネジメントへの反映手法として,既報のスクリーニング手法の利用可能性を指摘し,確率密度関数又は信頼度関数による劣化予測手法を提案した。さらに,全国や類似施設のデータを利用してデータのない高齢域を補外する手法を提案した。最後に本研究の各種手法の効果的適用に必要なデータ項目一覧を示した。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_7_description_6":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"学位の種別: 論文博士","subitem_description_type":"Other"},{"subitem_description":"審査委員会委員(主査) : 東京大学教授花木 啓祐, 東京大学教授小澤 一雅, 東京大学教授古米 弘明, 東京大学教授滝沢 智, 東京大学講師栗栖 聖","subitem_description_type":"Other"}]},"item_7_dissertation_number_26":{"attribute_name":"学位授与番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_dissertationnumber":"12601乙第17138号"}]},"item_7_full_name_3":{"attribute_name":"著者別名","attribute_value_mlt":[{"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"147447","nameIdentifierScheme":"WEKO"}],"names":[{"name":"Fujiu, 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