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村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における「影」 : 「影」をなくすこととは何か
https://doi.org/10.15083/00016472
https://doi.org/10.15083/000164721e5a0f75-ff23-42f3-b47b-b3fb4490a4b2
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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lis1509.pdf (526.2 kB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2017-05-18 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における「影」 : 「影」をなくすこととは何か | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 村上春樹 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 影 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 偶然 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | ホログラフ(ホログラム) | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | コンピューター | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 夜 | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15083/00016472 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
鄭, 秀鎮
× 鄭, 秀鎮 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本稿では、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の中で「影」が主人公「僕」から切り離されて消滅に追い込まれる事態に焦点を絞ってそれが持つ意味を考察する。まず、情報暗号化作業のため「僕」の頭の中に設置された第二の思考回路、そしてこれをさらに技術的映像に視覚化した第三の思考回路の成り立ちとそこに駆使されたテクノロジーを検討する。これを通して、無意識を統制して人間から偶然をなくすことで、また無意識の内容をホログラフとコンピューターで視覚化することで人間固有の精神的領域が縮小される事態が「影」の消滅とどのように関わってくるのかが明らかになる。そして本当の夜が消滅した「ハードボイルド・ワンダーランド」―という1980 年代半ばの日本―における生き方が、自分の自我から「影」を駆逐していく様相を浮き彫りにする。このような「影」の分離と消滅の分析から見えてくるのは、近代的自我が動揺する脱近代的状況の中で、文明を起こして以来ずっと自分のアイデンティティの領域を狭めてきた人間が、近代的自我まで手放すに際して感じる戸惑いと抵抗の素振りである。 | |||||
書誌情報 |
言語情報科学 巻 15, p. 143-159, 発行日 2017-03-01 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 13478931 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AA11831019 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻 | |||||
出版者別名 | ||||||
値 | Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo |