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アイテム
過剰代償行為としての『細雪』の言葉
https://doi.org/10.15083/00016616
https://doi.org/10.15083/00016616f8a0eea7-6c37-4b65-b974-afe35c745a1a
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2013-02-25 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 過剰代償行為としての『細雪』の言葉 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 過剰な語り | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 欲望 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 知 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 眼差し | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 主体 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 欠陥 | |||||
資源タイプ | ||||||
資源 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15083/00016616 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
野網, 摩利子
× 野網, 摩利子 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 『細雪』がなぜ過剰性にみちた語り口で語られるのかについて、テクストの動的な構造を分析して、解明する。小説の言葉がみずからの意味にそそのかされ、あたらしく言葉を生誕させる、こういった形式と内容とが相互に誘惑しあう複雑な連関は、なかなか論理的に言えないものだが、それが小説の実態に違いない。本稿は、饒舌な語りのしくみと理由とを明らかにしながら、このような連関作用およびその効果を探る。『細雪』の登場人物の場合、名前を持つ人間だからというだけでは主体といえない。欲望と結託した知が、登場人物のさまつな欠陥を、たえず、説明、解釈、解決しようとして言葉を差し込み、事を大げさにしていくといった連関があってはじめて、欲望を受けて立つ主体や、欲望を追い回す主体ができる。言葉が注がれつづけなければ、この欲望駆り立てシステムは作動せず、欲望の関係式をとっていっきに存在してくる諸主体もまたない。はじめ虚像でしかない主体が、他者の欲望を刺激したり、また、刺激されたりすることで実像になる。その主体成立過程につきしたがうと同時に、刺激の資源ともなっているのが、『細雪』の語りである。それは、欲望を駆動し、体現し、代償する。ゆえに、過剰に行われなければならない。こういった、形式と内容とが入り組みあう小説の力の現実を考察する。 | |||||
書誌情報 |
言語情報科学 巻 4, p. 271-281, 発行日 2006-03-01 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 13478931 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AA11831019 | |||||
日本十進分類法 | ||||||
主題Scheme | NDC | |||||
主題 | 801 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻 | |||||
出版者別名 | ||||||
Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo |