WEKO3
アイテム
安全保障としての国際的感染症対策 : 歴史的経緯の分析に基づく論点の提示
http://hdl.handle.net/2261/00079452
http://hdl.handle.net/2261/00079452df4be177-95c3-4a5b-ba39-162a9ec0b1a6
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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WP003.pdf (1.3 MB)
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Item type | テクニカルレポート / Technical Report(1) | |||||
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公開日 | 2020-08-14 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 安全保障としての国際的感染症対策 : 歴史的経緯の分析に基づく論点の提示 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh | |||||
資源タイプ | technical report | |||||
著者 |
東京大学未来ビジョン研究センター技術ガバナンス研究ユニット
× 東京大学未来ビジョン研究センター技術ガバナンス研究ユニット |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 感染症対策と安全保障は、歴史的に複雑な関係にある。かつて国境での感染症対策や検疫が国防と同一視され、軍による厳しいボーダー・コントロールが行われた時代があった。一方、国際的な協力の獲得の場面においては、保健分野の科学的中立性や非政治性の強調、安全保障分野との独立性が半ば意図的に強調されてきた側面もあった。 近年では、安全保障分野の態様の変化、特に領域内にまで侵入するテロや生物化学兵器も含む攻撃方法の多様化によって、感染症対策と安全保障領域の間では政策実務上重要な「領域間重複」が見られるようになった。これは、インテリジェンスを含む情報収集およびサーベイランスが安全保障領域及び感染症対策の双方においてそれぞれ重要性を増したことによる。この取組みは情報収集の効率性を上げSARSへの対応を含む一定の成果につながったが、キャパシティーやカバレッジの面で課題も残された。 新型コロナウイルスの脅威によって、国際的な感染症対策は新たなフェーズに入ろうとしている。感染症対策はもはや重要性を表すためのレトリックとしての「安全保障」ではなく、様々な意味で具体的な国家防衛を含む国の安全保障と結びつきを深め、そしてさらにその傾向を強めようとしている。その中で①情報収集の効率性をいかに向上させるか、同時に情報の秘匿性や保健領域としての中立性をどのように両立させるか、②情報が仮に収集されていたとしても、どのように正確な意思決定を確保するか、③主権の及ばない領域外の他国に対してどのようにガバナンスをきかせうるか、といった問題が喫緊の課題として浮き彫りになる。国際的な感染症対策を改めて安全保障の枠組みに位置付けた上での国家・国際的枠組みの双方で制度再構築が求められている。 |
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書誌情報 |
IFI Working Paper 号 3, 発行日 2020-05 |
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著者版フラグ | ||||||
値 | publisher | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 東京大学未来ビジョン研究センター | |||||
出版者別名 | ||||||
値 | Institute for Future Initiatives, The University of Tokyo | |||||
関係URI | ||||||
識別子タイプ | URI | |||||
関連識別子 | https://ifi.u-tokyo.ac.jp/news/6998/ | |||||
関連名称 | https://ifi.u-tokyo.ac.jp/news/6998/ |