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「此身一つ」のゆくえ : 樋口一葉「十三夜」における身分と身体
https://doi.org/10.15083/00016499
https://doi.org/10.15083/00016499eab63658-082f-42d5-91e2-72f3d6cf79fd
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2015-05-07 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 「此身一つ」のゆくえ : 樋口一葉「十三夜」における身分と身体 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 「十三夜」 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 明治20 年代 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 家制度 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 資本制 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 語り | |||||
資源タイプ | ||||||
資源 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15083/00016499 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
平井, 裕香
× 平井, 裕香 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本稿は、樋口一葉の「十三夜」(1895 年12 月)を、明治20 年代の日本という文脈及び語りの機能に注目して分析する。主人公であるお関の「此身一つ」は、家父長的家制度と資本制の下で、「斎藤の娘」、「原田の妻」、「太郎の母」、「亥之助の姉」という身分に分裂し、身分に応じて労働する身体として疎外されている。《上》におけるお関と「両親」の対話は、このような身体性をお関に自覚させる。また《下》におけるお関と録之助の出会いと別れは、「母」或は「乳母」と「車夫」として「家」の内外に分断された二人が、「おもふ事」を伝え合うことの困難さを明らかにする。しかし語りは、「今宵」のお関に寄り添い続けた「月」の位置をとることにより、掻き消えたはずのお関の「厭や」を録之助のそれと響き合わせ、お関の「此身一つ」を読み手の想像力の中に生かし続ける。「月」に仮託した書き手の視線はまた、それが照らし出す「世」全体にまで及び、「憂き世」を生きる「人」の群の背後にも、「此身一つ」の分裂と疎外の物語を思い描かせる。「十三夜」という小説は、個別の物語と社会の構造とをこのように交差させることによって、抒情性と批判性の双方を獲得している。 | |||||
書誌情報 |
言語情報科学 巻 13, p. 157-174, 発行日 2015-03-01 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 13478931 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AA11831019 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻 | |||||
出版者別名 | ||||||
Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo |