WEKO3
アイテム
An Inquiry into the Relationship between the Śikṣāsamuccaya and the Bodhi ( sattva ) caryāvatāra
https://doi.org/10.15083/00036992
https://doi.org/10.15083/00036992daf21389-30f8-45f0-8b95-3ab60cb629ba
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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ib017002.pdf (655.3 kB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2011-06-30 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | An Inquiry into the Relationship between the Śikṣāsamuccaya and the Bodhi ( sattva ) caryāvatāra | |||||
言語 | ||||||
言語 | eng | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15083/00036992 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
その他のタイトル | ||||||
その他のタイトル | 『学処集成』と『入菩薩(菩提)行論』の関連をめぐって | |||||
著者 |
Saito, Akira
× Saito, Akira |
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著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 87815 | |||||
姓名 | 斎藤, 明 | |||||
著者所属 | ||||||
値 | University of Tokyo | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 『学処集成』Śikṣāsamuccaya と『入菩薩(菩提)行論』Bodhi ( sattva ) caryāvatāra については、両者ともに菩薩の学ぶべきこと(学処 śikṣā) を論じ、両者の間には共通の偈頌も見られ、さらにはまた現行の『入菩提行論』V.105 が、「一方また、『学処集成』は、必ず、繰りかえし繰りかえし学ばれねばならない。なぜなら、そこには正しい行いが詳細に示されているのだから」と明言している事実もあって、両書がシャーンティデーヴァの代表作であることを疑う声は、従来およそなかった。しかしながら、敦煌出土のチベット語写本に伝承される『入菩薩行論』の初期本に上記の引用が欠落していることもあって、シャーンティデーヴァの著作とその伝承をめぐっては、この間、根本的な再考を余儀なくされることになった。// 本論文は、関連成果をふまえたうえで、改めて、上記両論の関係、詳しくは8 世紀には成立していたと推定されるアクシャヤマティ作の初期本『入菩薩行論』(9 章本・702,5 偈)とシャーンティデーヴァに帰せられる『学処集成』の両書、ならびに10 世紀以前の成立が疑いえない現行のシャーンティデーヴァ作『入菩提行論』(10 章本・913 偈)を含む3論書の相互関係の再検討を目的としている。// まず、初期本『入菩薩行論』と『学処集成』の両書については、(1) 両者ともに『デンカルマ』目録(824 年) に記載があり、(2) 前者の初期本『入菩薩行論』には後者の『学処集成』への言及はなく、(3) 後者の『学処集成』を構成する27 根本偈の中の―「身体」「所有物」「三世に積まれた善性」と、それらを有情のために惜しみなく「捨てさること」、そしてそのためにそれらを「守護」し「浄化」し「増大」させることという―7 つの要所を示す第4 偈を含む複数の重要偈が初期本『入菩薩行論』に依存していることからも、これら両論は、およそ紀元8 世紀に、この順序で成立していたことが推定される。次に、『学処集成』と現行の『入菩提行論』との関係については、(1) 後者の『入菩提行論』の中で、前者の『学処集成』を繰りかえし学ぶよう、初期本『入菩薩行論』にない新たな偈頌(V.105)を挿入して勧めていること、(2) 後者の『入菩提行論』は、その帰敬偈として、初期本『入菩薩行論』にあったナーガールジュナ作『中論』のいわゆる「八不」の偈に代わって、前者の『学処集成』にある―『学処集成』にこそふさわしい―謙遜にみちた内容の帰敬偈を置いていることが注目される。これらの事実からも、『入菩提行論』の著者ないし校訂者は、『学処集成』の成立後、遅くとも10 世紀には、菩薩が学ぶべき経典アンソロジーとして、ナーガールジュナ作の『経典集成』とは別の、大乗経典のみを引用する『学処集成』こそを重んじたうえで、初期本『入菩薩行論』に部分的な削除と、内容的な改変と、新たな偈頌の挿入を加える形で現行のような内容の作品を生み、定着させたという経緯が推定される。 | |||||
書誌情報 |
インド哲学仏教学研究 巻 17, p. 17-24, 発行日 2010-03-31 |
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ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 09197907 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN10419736 | |||||
日本十進分類法 | ||||||
主題Scheme | NDC | |||||
主題 | 126 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部インド哲学仏教学研究室 | |||||
出版者別名 | ||||||
値 | Department of Indian Philosophy and Buddhist Studies, Graduate School of Humanities and Sociology, University of Tokyo |